特にHプロファイルが好きな方にはおすすめです。
2017年以来、同社が扱っている素材といえばA7003が主流。久々のA6061製品ということで少し不安でしたが、TOPYOらしいしっかりとした作りのヨーヨーでした。まずは見た目が素晴らしいです。カチッとシャープな印象のHプロファイルのボディ。個人的にHプロファイルは全体的な縦横比率と、ウイングの始まる部分の全幅に対する比率、その角度とそこから伸びる曲線がかなり重要ですが、この商品のそれは僕の理想とするフォルムにかなり近いです。サイドフェイスに目を移すと、これまたシャープでサイバーな「RAISER]の白いロゴに、外側の細く円を描くステンレスリム。TOPYOで美しいサイドフェイスといえば、コロッサスシリーズなどに代表されるぬめるようなキラキラとしたスプラッシュカラーがその筋(約僕1人界隈)では有名ですが、最近ではこれや「フォトン」など、シンプルでありながら洗練されたセンスの商品も増えてきました。持ってみると、まずはその軽さに驚かされます。A7003よりも比重の低いA6061ということで、TOPYOのモデルと思って手に取ると、かなり『軽い』印象です。しかしこんなに軽くて回転力は大丈夫なのかと思いつつ振ると、思った以上に安定性と粘りがあることに気付かされます。理由としてはまずは形状です。リムは標準的な厚さなものの、しっかりと重さが外周に寄ったHプロファイル。次に薄くても本体の軽さゆえきちんと存在感のあるステンレスリム。最後にもう一つ秘密があります。一回ボディを分解し、中を見てみると分かります。商品説明には特に記載はありませんが、商品写真を見ていただければお分かりのとおり、この商品には標準でチタンアクセルが搭載されているのです。この3つの相乗効果により、回転力は実際かなりのもので、その軽さにもかかわらず、長めのトリックにも耐えながら、最後にはバッチリと手に戻ってきます。かといって鈍重な印象は無く、むしろその軽さゆえにスピードも乗せやすい。かなりの高次元でバランスの取れたヨーヨーとなっています。個人的にはどちらかというと1A向きかなとは思いますが、コントロール性やスピード重視なら3Aでもおすすめできます。TOPYOの商品としては7000円ほどと他と比べるとやや高めな印象(このぐらいの価格で高めというのがそもそも驚くべきことですが)かもしれません。しかしそのデザインの格好良さ、バイメタル機ということ、チタンアクセルを標準搭載であるということ、なによりその性能を考えると、とてもおすすめしたくなる商品です。ぜひ一度手にとって見て下さい。