進化したハヤブサはより強く、より自在に飛んで行く
オリジナルのペレグリンが発売された2020年。当時は幅広と呼ばれた45mmも時間の経過とともに珍しいものでもなくなってしまいました。最近では幅50mmを大きく超えるものも出始め、4年という月日の間の進化を感じます。 そんなヨーヨー業界の幅広化に合わせてヨーヨーフレンズのフラッグシップたるペレグリンもついに更なる幅広化を果たしました。 直径55mm台前半、幅48mm前後というスペックは、最近ではクラウンwst.やモズとも共通するものであり、その点では操作性重視系バイメタルのトレンドとなりつつあるスペックとも言えるかもしれません。 とはいえ直径55mmラインのバイメタルはヨーヨーフレンズのお家芸(実際にほとんどのバイメタルが直径55mm台)。クラウンwst.やモズと並び立つ名機だと私は思っています(もちろんクラウンもモズも所有していますよ)。 フルサイズより少し小さめの直径、幅は広め、操作性を重視しつつ十分なパワーも乗せる。この設計の利点は、ダイナミックなトリックを、より速く、より安定して続けられるという点にあるのでしょう。その一方で若干小さめの直径はチョップスティックなどの繊細なトリックにも対応しやすくなっています。 以前は直径小さめ幅広めだとパワーや安定性が足りなくなったのでしょうが、技術の進歩によって幅広いトリックに対応できるスペックが実現できるようになったと思うと感慨深いものがありますね。 特にこのペレグリンXは引っ張り感と軽快感のバランスが絶妙で、特に加減速のコントロールが楽しいという印象です。 あっという間にトップスピードに達するというような急激な加速ではなく、手に心地よい引っ張り感を伝えつつ、スイっと加速していくような感覚。 空で自在に旋回を繰り返しながら気持ちよく飛び回るハヤブサを思い起こさせる操作性は、まさしくペレグリンの名に相応しい。 ちなみにサイドフェイスにハヤブサのロゴ、リムにメーカーと機種名のロゴが入っています。 サイドフェイスのロゴはオリジナルをほぼそのまま引き継いでおり、リムのロゴは(おそらく)ペレグリンREV1と同じフォントとなっています。 そういう点でもこれまでのペレグリンの集大成という印象があり、とてもエモいですね。