「ただ幅を広げただけ」ではない。意外に別物へと変わった
興味が出て買ったデヴィアント+がアップデート。こちらもどう変わったか興味があったので購入。軽くレビュー。比較の為に今回もブラストなし(シャイニーブルー)を購入。 変更点は前作から幅が5mm拡張し、直径が1mm強大きく、重量が約1g弱増えた。そして材質がA6061からA7075に変更。それに伴って値段も若干上昇。幅と材質以外は微調整程度の変更だが、現物を手に取ると結構な別物感があった。幅50mmの前作も大きいとは思ったが、慣れると案外しっくりくる。しかし50mmを超えると一気に「違和感」が出てくる。恐らく握った際に人差し指~薬指の三本で掴み切れないからだろう。自分の場合は50mmは丁度指三本で掴めれるが、55mmになるとリムがはみ出して掴みきれなくなる。そして人差し指と薬指がHプロファイルに入ってしまうので頭で考えているよりも「大きい」と誤認してしまうのだと思う。たかが5mm、されど5mm。ヨーヨーの1g、1mmは時に大きな違いとなるのを改めて感じられる。 振ってみると前作とは大分違う。まず投げ出しがバイメタルの様に後ろにヨレるようになった。そして重い。前作がモノメタルでも重量の割には軽めに感じられる、操作性の良さがウリの機種だったが、今作はうってかわってリムにしっかり重量が乗った手ごたえ十分の重量級モノメタルへと変わった。それでもスリープの伸びは相変わらず素晴らしく、競技第一重視なのは変わっていない。前作でも大会優勝という実績のある機種だったが、恐らくそこから更にプレイヤーから競技中の懸念点・問題点を洗い出しての変更だろうと察せられる。幅はシンプルに技の成功率に直結するので疑問は無いが、フィーリングの重量化はきっと競技者心理を考えての事だろうか。自分は経験が無いが、競技者はよくプレイ中だと緊張してヨーヨーの場所を見失いやすくなると聞く。なのであえて重く感じられるような設計にしたのではないか。材質の変更も、フィーリングの変更や、単純にA6061ではこのフィーリングが出せなかったり設計に支障が出たからかもしれない。何にせよオフセットヨーヨーが前作よりも「より競技向けに」アップデートした結果が今作。 大分フィーリングが違うので前作を持ってる人が同じ感覚で買うとちょっと痛い目を見るかも。個人的にはモノメタルらしい操作性の良さ・軽やかさ・素直さが欲しい人は+、モノメタルでもより重さ・手応えを重視したい、バイメタルを使っているけどモノメタルで近いフィーリングの物が欲しい人は5をオススメする。前作の時点で幅は十分すぎるほどあるので、完全に使用感・フィーリングで選ぶこととなる。自分としては前作の方が扱い易くて良かったかな。「進化」というよりは「相互互換」の方がしっくりくる今作。気になった人は手に取ってみるのもアリ。