カウンターパンチ

影は薄いが実力派、ダンカンモノメタルシリーズの一角

ダンカンと言えばやはりフリーハンドシリーズが鉄板であり、中々他のモノメタルに目が行くことが少ない（と個人的には思っている）。ウインドランナー７０６８と共に中々話題に上がらないこの機種を簡単にレビュー。正直に言って練習会でもダンカンヨーヨーはあまり見ない。見てもバイメタルで大会でも実績のあるグラスホッパーGTXやヨシクーダX、危険物（？）として話題になるオービタルGTXあたりだ。前にレビューしたウインドランナー７０６８と共にカウンターパンチも振っている人を見たことがない。ピックアップアイテムでアルさんも触れているように本当に影が薄い存在だと思う。それでも振ってみると「いい」ものだと分かる。ウインドランナー７０６８との比較になってしまうが、説明文通りの粘り強さが出ている。個人的にはウインドランナー７０６８をよりパワフルにして重量感を出した機種だと感じる。リムにしっかり重みをもたせている分、ほんの僅かにクセが出るものの（まああってないような物レベルだが）動かしている際の重量感や手ごたえはカウンターパンチの方が上。非常に軽やかなウインドランナー７０６８とは好対照で、むこうがサクサク動くスピードタイプならこっちは一手一手を確実に、着実に進めるパワータイプ。動かす際の挙動をしっかり把握したい人やモノメタルでも重量感を重視したい人にはオススメしたい。性能とは関係ないが、トリック中にストリングを外す際の「コーン」という独特の金属音が何気に気に入っていたり。このレビューを書いている時点でカラバリは殆ど無いが、カラーに頓着しない人なら買って損はしない一品。最近販売された他メーカーの最新モノメタルにも一切引けを取らない性能。ヨーヨーバッグの彩りにも、練習にも、最初の一個にも、勿論ガチ用にも。是非とも日陰者の会心の一撃を体感してほしい。