コレクションな見た目の皮をかぶった実戦ヨーヨー
とある人のTwitterでこのヨーヨーが呟かれていたのを見て徐々に興味が出て遂に購入。軽くレビューします。スペックからしてもはや異常ともいえる60gを切る重量。主人公が3Aプレーヤーという設定ということもあってか幅も今ではかなり狭めの約41mm。ジャムリスペクトだからか、設計上の理由からかインナーリムは今ではあまり見かけない真鍮リム。パっと見るだけでも最近の主流ヨーヨーとは大分かけ離れた設計で、トドメといわんばかりのサイズDベアリング。見た目もまるでアニメや漫画から出てきたような(実際同人誌の主人公機だが)、それこそ第一期ハイパー世代にコロコロで展開したビーダマンやミニ四駆にどこか通じるような・・・そんなデザイン。自分自身が第一期ハイパー世代だったので猶更そう感じるのかもしれません。いざ振ってみると、やはり軽い。少し前に戦国の謙信極を振ったことがあるが、あっちの軽さとは別の軽さ。謙信極も最近のバイメタルでは軽い方でシャッキリとした挙動と動かしやすさがあったが、こっちは幅が狭いのもあってかかなり回転力を主張してくる。それでありながらインナーリムのおかげで嫌に強い主張にならず動かす際はシャッキリというより穏やか・まろやかな感覚。三段インバースラウンドでキャッチは思った以上に柔らか。商品説明文にあるように、60gを切る軽さながらに芯の通ったようにピンと張ったフィーリング。最初こそ戸惑ったが慣れてしまうと中々に面白い。バイメタルとしてのクセも少なく、動かしていても見失わないギリギリの軽さで軽快に動かせる。リムが真鍮とステンレスよりも少し重い分、インナーリムながらにスリープが伸びる。というよりこの軽さでこれだけ回れば十分すぎる。流石にアウターリムのバイメタルには劣るものの、それでもこの重量でこれだけのスリープは破格だと思う。軽い分バイメタルながらあまり疲れず、練習にももってこい。幅が狭いのも練習として割り切れば自分は全然苦になりませんでした。結果として、特異なスペックに反して十分実戦に耐えうるヨーヨーです。少々値が張りますが、それでも買って後悔するようなヨーヨーではないと自分は思います。一風変わった、それでも現代に通用する性能。興味があったら手に取ってみてください。追記として、できるならコンケイブベアリングも一緒に購入しておきましょう。素人ながらに、地に足が付いたような落ち着いたフィーリングと挙動になるように感じました。またアクセル交換ですが、メーカー説明であるように固定されているので外す際はペンチ等で強く挟んで取る必要があります。個体差もあるかもしれませんが、自分のはペンチでほぼ全力で挟んで回してやっととれる位に硬かったです。最悪外したアクセルは捨てる覚悟でやりましょう。一応チタンアクセルに交換しましたが、ベアリングのように目に見えて分かる・感じるような違いはありませんでした。更に言うとアクセルを入れすぎるとサイドフェイスの樹脂ステッカーを突き破ってしまうので「ん?なんか当たったか?」くらいの手ごたえがある程度で止めておきましょう。