サブマリン

‌C3yoyodesign - Submarine
C3ヨーヨーデザイン日本人メンバー第一号、増田翔太朗選手シグネチャーモデル。

2012年に彼が日本人メンバー第一号として加入し、実に九年。
C3ヨーヨーデザイン所属、増田翔太朗選手シグネチャーオフストリングモデルです。

ストレートをベースとしたHプロファイル系のシェイプに、サイドフェイスから見える厚いウエイトなど、全体的にこれまでのC3のオフストリングモデルとは一風異なるテイストとなっています。
その厚いウエイトがパワフルなスリープを生み、少し重めに設計された重量も相まって、トリック中にはほどよい手応えでコントロールをアシストしてくれます。動かしやすさと回転力の理想的なバランスは、プレイしていてとても快適です。

スペーサーは初期搭載品とあわせて4種類。初期状態では「MSDスペーサー」というブルーのスペーサーが入っており、増田選手本人が使用することを前提としたもっともギャップが広いセッティングとなります。後述のご本人からのコメントのように、ゴールドやグリーンのスペーサーに交換しギャップを狭くすることで、戻りを強く調整できます。もちろん片面ずつ異なる厚みにすることで、より細かなセッティングも可能。手持ちのストリングの種類や長さにあわせて選んでください。

アクセルは鉄製で強度の高いハードコートアクセルを初期搭載。それよりも軽いステンレス製のアクセルも付属しておりますので、お好みでお選びください。

※スペーサーはブルーが一番厚く、続いてパープル、グリーン、ゴールドの順にうすくなります。もっともギャップを狭くし戻りを強くする場合は、ゴールドを両面に装着してください。

※アクセルは、鉄製の方が強度が高いです。

《増田翔太朗選手ご本人のコメント》

今回、私の初のシグネチャーモデルである「サブマリン」が発売されることになりました。

私のオフストリングのプレイスタイルは、一般的な4Aのプレイングとは少し毛色が違ったものです。リジェネレーションを多用しないロングコンボや、4Aでありながらヨーヨーに複雑にストリングスを絡ませ、1Aのような動きからオフストリングのエレメントを発生させたりといった、言ってしまえば "少しヘン" なプレイスタイルです。

一般的なオフストリングプレイはもちろんのこと、私のような少し変わったオフストリングスタイルにも対応できるように開発されたのが、このサブマリンです。

ヨーヨー自体の概略としては、幅は66.68mm、直径は73.90mm、重量は81.0gとなります。

80gオーバーと、昨今のトレンドよりは重めの設計となっておりますが、決して鈍重なフィーリングではなく、回転力も十二分にあります。

そして最も注目すべき点は、ギャップ幅です。

もともと私はネオソーラーをメインで使用していましたが、厚いスペーサーを使用しても求めるギャップ幅には足らず、ベアリングシムを利用してギャップ幅を設定していました。

今回の「サブマリン」では、私の求めるギャップ幅を付属のスペーサーのみで設定できるようにし、なおかつその広めのギャップ幅でのプレイングに支障をきたさぬよう、ヨーヨー本体のバランス調整をし、開発しました。「サブマリン」のコンセプトの根幹になる部分はこの点といっても過言ではありません。

「サブマリン」には、4種類のスペーサーが付属します。ギャップ幅を「狭め」「普通」「広め」にセッティングできる3種のスペーサーに加え、さらにもう一段広めのギャップ幅にセッティング可能な、青色のスペーサーが付属します。開発陣ではこのスペーサーを「MSDスペーサー」と呼んでおり、これを両面にセッティングすることでギャップ幅を3.221mmに設定することができます。一般的なオフストリングヨーヨーのギャップ幅はおよそ2mm程ですので、かなり広いギャップ幅に設定可能てす。

このワイドギャップを可能にしたMSDスペーサーは、私の求めるギャップ幅のために製作されており、決して万人受けするものではありません。ありていに言ってしまえば、使いにくいと感じる人がほとんどだと思います。使いにくいと感じた場合は、金色、もしくは緑色のスペーサーに変更して頂ければ、快適にプレイして頂けるかと思います。

名前である「サブマリン」の由来は、その名の通り「潜水艦」です。ヨーヨーと糸が離れているオフストリングですと、「空中」や「空に浮かぶもの」が連想されますが、敢えてその真逆、深海を探検する潜水艦をイメージしました。一説によると、深海には未解明の謎がいくつもあるそうです。オフストリングの醍醐味である空中を飛び交うダイナミックな技はもちろんですが、MSDスペーサーを利用して、これまでになかった別の角度からのオフストリングプレイを、未だ解明されていない深海を探索するかの如く、浪漫溢れる未知のトリックを追い求める探究者に、この「サブマリン」が一助となれば幸いです。