5000円は高かったけど今なら半額! コルクスターの感覚、今こそ味わって!
ダンカンに買収される前のプレイマックスが送り出した傑作機で、買収後もダンカンブランドとして長く販売されていました。第1期ハイパー時は、「ハイパーレイダー」と同じ値段をこの得体の知れないヨーヨーに出すのは勇気が要りました。今のルーピングヨーヨーと比べてもちょっとお高めですが、コルクスターという唯一無二の個性は、「ループ720」にちょっと足すだけの価値はあると思います。当時は「ハイパーレイダー」の改造が禁止されていたというのもあるのですが、戻りが良く、またゴム製パッドやスターバーストとも違う独特の摩擦が作り出す感触がたまりません。コロコロコミックでは「蜂の音がする」とありましたが、これはキャップがカタカタ鳴っている音です(外すと聞こえなくなる)。性能自体は発展途上という感じで、まずコルク製ブレーキパッドがベアリング外周部に当たっていることがあるので、スリープが低い場合は内側を削りましょう。また、近年の分厚いシリコンパッドと異なり、(ルーピング機としては)摩擦が低めで消耗が激しいことが特徴です。ループのなめらかさを追求するなら、ベアリングのワセリン注入と組み合わせることをおすすめします。本当はパッドも頻繁に交換した方がいいのですが、果たして今売っているのやら。また、ストリングトリックもそこそこいけます。サイズAベアリングが使われているので「ブレインツイスター」「スプリット・ジ・アトム」あたりならこなせるでしょう。極狭ギャップのスターバースト機がデファクトスタンダードとなって久しいですが、パッドタイプはきちんとセッティングすればなめらかにループができ、プレイの新たな可能性を切り開いてくれるでしょう。クリアボディとレザー箔押し風の紙キャップもクールで、第1期のいぶし銀としてぜひ持っていたい1双といえます。