個人的に隠れた名機種
復帰当初に買っていたのだがレビューが書いてなかったので四年越しに軽くレビュー。 レビューには関係ないが、実はワンスターはほぼ日本専売なのでアメリカその他でファクトリー初心者ヨーヨーと言えばスピンスターやワン、ウィップ、そしてこのアローが定番なのだと聞いた覚えがある。なので初心者用の精髄を詰め込んだワンスターには若干劣る所があるかも知れないが、個人的には全くそんなことは無いと思っている。引き戻し仕様だとワンスターに扱い易さでは分があるものの、バインド仕様ではアローに分があると個人的には感じる。プラヨーでも軽い部類だが、それを差し引いてもしっかり回ってくれるし、ステップラウンド形状が良く手に馴染む。軽い分操作性も良く、動かすのにストレスを感じさせない。1000円分の差はフィンガースピンキャップと考えれば妥当・・・かも。キャップ表面がツルツルなので爪が短い自分だと手袋が必須だが、フィンガースピンスポットはある・なしで難易度が大違いなのでここは明確にワンスターよりもアドバンテージである。2024年の今振ってみてもこの値段なら十分な性能だろう。ただ、唯一注意するのはアクセルの長さ。出荷時の引き戻し仕様だと実は8mmで、バインド仕様時の長さが10mm。なので引き戻し→バインド仕様ならまだ問題無いが、バインド→引き戻し仕様の場合、10mmのままだと最後まで締めこめずにC‐(薄型)ベアリングが挟み込めず宙に浮いたままになってしまう。逆に8mmのままでサイズCベアリングに換装しても問題ないが、本来は10mmでの使用を想定しているので強度面で不安が残る。簡単に言うと締めこむ長さが短くなるので緩みやすくなったり、最悪アクセルが折れてしまう可能性もある。なので使えることは使えるが安全を期するなら10mmのアクセルを追加注文するなりホームセンターで購入することをお勧めする。それが面倒なら引き戻し・バインドどちらかオンリーで使うようにするのが吉。 日本ではワンスターの陰に隠れがちだが、初心者にしっかりお勧めできる優良機種。バインド仕様にすれば意外にも長く使えるので興味があれば買ってみてもいいだろう。