意外にも差異があるが性能は損なわず、より使いやすくアップデート
シュトパンさんの新作だぁ!と飛びついたのだが前作のパクファからもう三年経ったという事実になん・・・だと・・・!?と衝撃を受けながら購入。軽くレビュー。 前作自体は自分の記憶の中でも鮮明に残るくらいおかしい(誉め言葉)ヨーヨーで、いかにもシュトパンさんらしい尖りに尖ったサイズDベアリングヨーヨーとして今でも大好きだ。そのパクファがアップデート。内容自体は幅3mmアップというものだが、元の幅が41mmだったので幅広になったか、と言われると44mmなので人の感覚に依る。自分の感覚で言えば(復帰時代が2020年だったので)1Aとしては下限ギリギリかな、と思う所ではある。 形状だが、アップデート内容に反して意外にも細かに違いがある。特に最大の特徴であるステンレスリムは見れば見るほど違いがわかる。シェイプ側から見るとリム最外周が延長しただけの様に見えるが、フェイス側から見るとほぼ別物。前作が厚めのステンレスリムを幅短めに装備して一点に重量を乗せているのに対し、今作は明確にリムが薄く、最近のバイメタルによく見る「広く薄く」というタイプになっている。リムの接合面も若干違いがあり、前作がアンダーカットのようにへこんでいるのに対し、今作はアンダーカットの様に見えてしっかり地続きに繋がっている。更に前作ではアルミボディが全幅まであったが、今作では最外周はステンレスリムオンリーとなっている。つまりアルミボディの割合は前作より少ない(と思われる)。なので商品説明文にある軽量化はこういうところによるのだろう。 性能はといえば前作をほぼそのまま引き継いでいる。ただ幅広化とリム形状の変化からか、異常なパワーはそのままに使用感・フィーリングがややマイルドになった感がある。詰まった感が減り、より動かしやすくなった感じだろうか。また幅広化したことで純粋に乗せやすくなった。現代で44mmを乗せやすいと言っていいのかは分からないが・・・他はそのまま。握りやすいアンダーサイズながらスリープの伸びはそんじょそこらのバイメタルなど軽く蹴散らせるくらいの性能で、同じコンボを通しても他のヨーヨーと比べて回転力の残りが異常。それこそ「スリープの伸び」一点ならば全ヨーヨーの中でもトップクラスだと断言してもいいくらい。 前作と同じくネタで終わらせるには過ぎた性能の機種。前作を買い損ねた人やアンダーサイズ好きな人、シュトパン推しの人以外の人も興味があれば是非。